九州運輸センター協同組合では、荷主・運送事業者・組合員など多くの関係者とともに日々の物流を支える取り組みを行っています。
ここでは、実際の現場で生まれた「課題」に対し私たちがどのように向き合い、仲間とともに形にしてきたのか取り組みの一部をご紹介します。
CORPORATE
INITIATIVES
取り組み紹介
CORPORATE
INITIATIVE
01
物流業界の変革に挑む
中継輸送の活用で“運べない”を解決
背景と課題
「長距離輸送が難しくなってきた…」
2024 年問題と呼ばれるドライバーの労働時間規制により、物流現場では“運べない問題”が深刻化していました。とくに自社で車両を持たない当組合にとって、柔軟な輸送体制の構築は重要なテーマの一つでした。
対応策
この課題に対し、私たちは関係運送事業者の皆さまと協力し次のような取り組みを進めました。
長距離輸送において中間地点での積み替え調整を行い、効率的な輸送を可能に
結果
お取引先様からは「安心して任せられる」との声をいただくようになり、信頼関係の構築につながりました。設定便や中継輸送の取り組みは他地域でも応用可能なモデルとして注目されており、組合ネットワーク全体の底上げにも貢献しています。
CORPORATE
INITIATIVE
02
月 8000 件の物流調整
WebKITと人の力の融合で支える物流現場
背景と課題
「空車がもったいない」「荷物が見つからない」
そんな声が日常的に聞かれる物流の現場では、マッチングの精度とスピードが求められています。
私たちもお取引先様の声をもとに、より実用的な支援体制を考える必要がありました。
対応策
その解決策の一つがWebKITと人的サポートの組み合わせです。
月 8000 件のマッチング業務を 40 名体制で対応
システムだけに頼らず、オペレーターの経験と判断で柔軟に対応
日々の空車情報を基に、効率的な運行・積載の提案を実施
結果
荷主・運送会社双方の要望に耳を傾け、地道な調整を積み重ねることで多くの信頼を得ることができました。派手な取り組みではありませんが、こうした日々の積み重ねが物流の現場を支える大きな力になっています。
CORPORATE
INITIATIVE
03
緊急支援に応える行動力
災害時の即時輸送体制を構築
背景と課題
ある日、九州で災害が発生。「物資が足りない」「でも運ぶ手段がない」——現場から届く切実な声に私たちが出来ることは何か。混乱する道路状況や二次災害の不安がある中で、安全を確保しながら物資を届ける方法を模索しました。
対応策
関係事業者の皆さまと相談しながら、以下のような体制で取り組みました。
物流拠点と連携し、支援物資の迅速な調達と出荷体制を整備
有志のドライバーの意志と安全性を尊重した運行計画を作成
柔軟なルート設計で、必要な場所への確実な配送を実施
結果
被災地の方々から「来てくれて本当に助かった」という声をいただき、少しでも力になれたことを実感しました。この経験を通じて、私たちの役割は単なる物流手配にとどまらず、社会のインフラの一部として支援が必要なときに動ける体制を整えることが大切だと改めて学びました。この経験は、その後の災害対応の在り方にも活かされています。
組合の強みは、「人とつながる力」
どの取り組みにも共通しているのは、
一つの力だけでは解決できなかったということ。
荷主・運送会社・組合員の皆様、そして現場を支える職員が
連携することで、より良い答えが生まれました。
今後も私たちは物流の“今”に寄り添いながら、
「届ける」その先にある価値を大切に、
信頼される組織であり続けたいと考えています。